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若い世代に知ってほしい! プレコンセプションケア ~希望するライフプランを叶えるために~
「プレコンセプションケア(Preconception care)」とは?
プレ(Pre)は「~の前の」、コンセプション(Conception)は「妊娠・受胎」という意味で「妊娠前からのケア」を意味します。プレコンセプションケアは若い世代(女性と夫・パートナー)のためのヘルスケアであり、若い男女が将来のライフプランを考えて日々の生活や健康と向き合うことです。
成育基本法に基づく成育基本方針においても「女性やカップルを対象として将来の妊娠のための健康管理を促す取組み」とされています。海外でも、WHO(世界保健機関)やアメリカ疾病管理予防センター(CDC)がプレコンセプションケアを提唱するなど、国際的にも取組みが推奨されており、次世代を担う子どもの健康にもつながるとして近年注目されています。
今は妊娠や結婚を考えていなくても、早い段階から正しい知識を得て健康的な生活を送ることで、将来の健やかな妊娠や出産につながり、未来の子どもの健康の可能性を広げます。さらに、自分を管理して健康な生活習慣を身につけること、それは単に健康を維持するだけではなく、よりすてきな人生をおくることにつながります。
プレコンセプションケアの目的
プレコンセプションケアの目的は3つあります。
① 若い世代の健康を増進し、より質の高い生活を実現してもらうこと
② 若い世代の男女が将来、より健康になること
③ ①の実現によって、より健全な妊娠・出産のチャンスを増やし、次世代の子どもたちをより健康にすること
プレコンセプションケアは、近々妊娠したいと考えている女性だけでなく、思春期以降、妊娠可能な年齢の全女性に必要なものです。そして、女性の健康を支えるパートナーやご家族、企業の健康支援のご担当者様にも知っていただきたいことです。
なぜプレコンセプションケアが大切なの?
妊娠・出産には適切な時期があり、健康であることも大切です。若いうちから正しい知識を得て、自分のライフプランに適した健康管理を意識することで、妊娠・出産に伴う様々なリスクを減らすことができます。また、子どもを持つ選択をするかしないかにかかわらず、プレコンセプションケアを実施することで、より豊かな人生につながります。
引用:国立成育医療研究センターホームページより
https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/preconception/preconnote/
今から実践!プレコンセプションケア
- 健康診断を受けよう! 血圧や糖尿病、がんのチェック
健康診断やがん検診を受診するなど、定期的な健康チェックを習慣にしましょう。口腔ケアも忘れずに。
⇒町健康診断に関するご案内はこちら
- 感染症を予防しよう
感染症の原因となる病原体には男女にかかわらず不妊の原因になることや、将来の子どもの健康への影響を及ぼす場合があります。
風疹 |
妊娠中に感染すると、赤ちゃんが先天性風疹症候群を発症し、心臓の病気や白内障、難聴を患うリスクが高まります。母子健康手帳でワクチン接種歴を確認し、未接種であればワクチンを受けましょう。 ※風疹抗体検査、ワクチン接種の助成があります。 |
梅毒 |
性行為ではコンドームを使用して感染を防ぎましょう。気になる場合は、検査や治療をパートナーとともに受けましょう。2013年以降男女とも感染者が増加しています。初期症状が分かりにくいので注意が必要です。 |
性器クラミジア感染症 |
性行為ではコンドームを使用して感染を防ぎましょう。気になる場合は、検査や治療をパートナーとともに受けましょう。感染が続くと不妊の原因になることがあります。 |
ヒトパピローマウイルス(HPV) |
子宮頸がんの主原因でもあります。予防接種や、20歳以上の女性は毎年子宮がん検診を受診しましょう。 ※小学校6年生~高校1年生相当の女子へ接種費用の助成があります |
⇒風しんの追加的対策(風しん抗体検査及び、風しん第5期定期接種)について
⇒風しんワクチン、麻しん・風しん混合ワクチン予防接種助成(任意接種)について
- たばことお酒に注意
たばこは女性ホルモンの分泌が抑えられ、月経不順や不妊の原因になったり、胎児の発育にも悪影響を及ぼします。副流煙も同様です。また、お酒は赤ちゃんの発達に影響します。
- 葉酸をとろう
葉酸は胎児の神経管閉鎖障がいの発生を予防します。
妊娠前から緑黄色野菜や栄養補助食品(サプリメント)等で葉酸を積極的にとりましょう。
- 身に付けよう 健康でいるための生活習慣
適度な運動を続けることは生活習慣の予防だけでなく、ストレス解消や女性に多い「冷え」の改善につながります。
⇒市川三郷町運動情報ハンドブック(町内で運動できる場の紹介冊子)
- 1日3食バランス良く食べよう
過度なダイエットによる「やせ」は、ホルモンバランスを崩し、不妊の原因になるといわれています。また、妊娠中に栄養が不足していると生まれる子どもの体重が小さくなる傾向があります。
⇒妊娠前からはじめよう 健やかなからだづくりと食生活BOOK
- 生活リズムを整えよう
睡眠は心身の回復を図る働きがあり、毎日の健康を保つための大切な時間です。早寝早起きとともに、質の良い睡眠をとりましょう。
- ストレスをためない生活を送ろう
ストレスはなくすことができません。自分に合ったコントロール法を見つけましょう。
プレコンノートを活用しましょう
プレコンノートを使えば、プレコンセプションケアのポイントを学びながら5つのプレコンActionを起こす準備ができます
(1)いまの自分のからだとこころを知ることができる
(2)生活を整えることができる
(3)今の自分の体をチェックし、よりよくすることができる
(4)かかりつけ医とつながることができる
(5)ライフプランを立てることができる
からだは毎日、一生懸命に活動しています。からだやこころの悩みがあるのは当然です。そんな悩みを勉強や仕事に持ち込まないためには、しっかりしたメンテナンス=ケアが必要です。からだとこころの声をきちんと聴いて、5つのプレコンActionを、今日から始めましょう!
プレコンノート(国立成育医療研究センターホームページ)(別サイトへリンク)
いきいき健康課健康増進係 電話:0556-32-2114